人体には7つの「チャクラ(=輪・車輪の意味)」とよばれるエネルギーポイントがあると言われています。
「チャクラ」とは簡単にいうと、人のエネルギーが集結し、出入りをしている場所のことです。人間のエネルギーはこの「チャクラ」の場所を起点に、車輪のように絶えずグルグルと回ること生み出されていると考えられています。
そのため、エネルギー調整として「チャクラの流れを整える」ことはとても重要で、特に心身の統合をめざすヨガではチャクラの活性をとても重要視されています。
人体に存在している7つの「チャクラ」はそれぞれの性質を持ってあり、対応する色や感情・パワーストーンなどが定められています。自分に不足したチャクラのエネルギーがあれば、そのチャクラに対応する色を身につけたり眺めたりするだけでもそのチャクラが活性化し、心身のエネルギーが整うといわれています。
しかし、現代には、チャクラについて本当の意味で語れる人はいないと言われています。うちではパワーストーンの選定やお体の状態チェックの際にチャクラの概念を利用することはありますが、自分の身体感覚でわかる範囲でのご説明をさせていただいています。
今回は、理解しておきたいチャクラの基本概念を軽〜くまとめていきます。
チャクラとは
チャクラとは、サンスクリット語で「輪・車輪」を意味し、クレアボヤンス(透視)能力でみると、「回転する輪」のように見えることから、こう呼ばれています。仏像やキリスト教の絵画に描かれる「後光」も、チャクラの微細エネルギーを描いたものであるとも言われています。
人体の中心部には、背骨に沿って「ナーディ」と呼ばれる「”気”の通り道」が存在し、チャクラはこのナーディが合流する部分のことです。
それが人体には、基本的に7つあるというのがチャクラの基本概念です。
チャクラは回転しているものなので、この回転が妨害されるといろいろな問題が出てくるとされています。そのため、問題に対して理解を深めていけば、逆に問題のあるチャクラを特定することもできるはずです。
こう聞くと難しく考えてしまいますが、チャクラは身体を基本的なエネルギーレベルに落とし込んで理解するためのものさしです。例えば、「胸が張り裂けそう」という表現は「胸=心臓」なので、「心臓=ハートチャクラ(第4チャクラ)」に問題がありそうと考えられるわけです。

7つのチャクラの簡単まとめ
ここからは、7つのチャクラについて基本事項をまとめていきます。冒頭にも書いた通り、チャクラについて本当に理解するのは、現代人にはかなり難しいことのようです。わかるところがわかればいいという気持ちで取り組んで頂けると十分かと思います。
第1チャクラ:基底(根底)のチャクラ
- 場所:会陰
- キーワード:生命力エネルギー、大地と物質界との繋がり(安定性(グラウンディング))、新しい始まり、生命維持、自己尊重
- 主な問題:強い欲望、執着、想像力と創造性の欠如
- 色:赤
第1チャクラは、人の生存本能である「クンダリーニ(潜在的な宇宙エネルギー)」が宿る部分です。生命の根源的なエネルギーなので、直接問題として意識されるよりも次のエネルギー活性が上がってこないことが問題になることが多いです。グラウンディングができていないというのは、このチャクラの活性がうまくできていない状態のことです。

第1チャクラに関係するパワーストーンは、ほとんど黒色~赤色です。代表的例としては、ブラッドストーン、オブシディアン、ブラックトルマリン、スモーキークォーツがあります。
第2チャクラ:仙骨のチャクラ
- 場所:へそから横指2本下
- キーワード:創造性、熱意(やる気)、自己表現の喜び、友情、限界の探求
- 主な問題:暴力、対人関係の問題
- 色:オレンジ
第2チャクラは、第1チャクラから流れてきた根源的な生命エネルギーを、この世界で生きていくために「創造するエネルギー」に変えていく部分です。自分の場所を表します。やる気が出ないというのは、創造性(クリエイティビティ)の欠如であるということがわかります。また、第2チャクラの活性が悪いと、現状維持にこだわってしまい、肩こりや腰痛(特に腰痛)につながります。「尻込みする」という状態です。

第2チャクラに関係するパワーストーンは、多くがオレンジ色です。代表的例としては、カーネリアン、オレンジカルサイト、オレンジムーンストーンがあります。
第3チャクラ:太陽神経叢のチャクラ
- 場所:へそと胸郭の最下部の間
- キーワード:人格と感情の向上、成長
- 主な問題:恐怖、不安、内向性
- 色:黄
第3チャクラは、第2チャクラのエネルギーを肉体を使って、社会に影響させていくエネルギーを持つ部分です。肉体的な自我を表します。「胃がキリキリ痛む」といったとき、感情によって肉体の自分が反応しているために起こるのです。自分の肉体ときちんとつながることができていれば、意志ややる気を表現することができます(つまり、人生のイニシアチブ(主導権)を握れます)が、第3チャクラが不活性だとこれができす、人生のコントロールを失ってしまいます。「はらわたが煮えくり返る」とき、感情に肉体をコントロールされてしまっています。

第3チャクラに関係するパワーストーンは、黄色のものが多いです。代表的例としては、シトリンがあります。
第4チャクラ:心臓のチャクラ
- 場所:胸の中央
- キーワード:愛、思いやり
- 主な問題:拒絶、内的な子供っぽい問題
- 色:緑とピンク
第4チャクラは、いわゆる“心”がある部分です。7つのチャクラの真ん中に位置し、人間的な性質(第1~3チャクラ)と人間の持つ神性をリンクさせる役割があります。「胸が張り裂けそう」という状態は、心からのエネルギーが過剰、すなわち心臓のチャクラの過活性によるものと考えられるので、気持ちを表現したり、ほかにエネルギーを流すことが必要となります。また、神性にアクセスするためには、この第4チャクラをクリアする必要があるので、まず「自分の心が満たさる」ことが重要な条件となります。

第4チャクラに関係するパワーストーンは、ピンク色または緑色です。代表的例としては、ロースクォーツ、アベンチュリン、クンツァイト、モルガナイトがあります。
第5チャクラ:喉のチャクラ
- 場所:鎖骨と頚部の咽頭の間
- キーワード:コミュニケーション、自己表現、インスピレーション
- 主な問題:自己表現・コミュニケーションの問題
- 色:ターコイズブルー
第5チャクラは、喉にあり、声を発する部分で、自己表現を司ります。活性化しずぎると「しゃべりすぎ」、不活性だと「話せない(内向しすぎ)」という状態になります。現代人の多くは、「言いたいことが言えない」状態にありますので、喉のチャクラの不活性によって、首の詰まり感を感じることが多くなっています。思いついたら声に出さなくてもいいので、簡単にメモしておくなど、なんらかの表現をすることで首の詰まりの解消になるはずです。

第5チャクラに関係するパワーストーンの多くは、青色です。代表的例としては、アクアマリン、ターコイズがあります。
第6チャクラ:眉間のチャクラ
- 場所:額の中央
- キーワード:直感、責任感、人生経験を深める
- 主な問題:内的な導きを信頼すること、高次/低次の自己のバランスをとること
- 色:濃いインディゴとパープル
第6チャクラは、みんな大好き「第3の目」を司ります。あらゆる形のビジョン(アイデア)を生み出す部分です。活性化しすぎると合理性と理屈を追求しすぎ(頭の使いすぎ)たり、地に足がつかない(上の空(グラウンディングの解除))状態になってしまいます。「眉間に皺が寄っている」ときには、直感を使うことはまずできませんし、いい発想は生まれません。直感やいいアイデアを得るためには、穏やかな気分でいることが重要です。

第6チャクラに関係するパワーストーンは多くが、青~紫色です。代表的例としては、ラピスラズリ、アズライト、アメシストがあります。
第7チャクラ:頭頂(王冠)のチャクラ
- 場所:頭頂部
- キーワード:悟り、熟慮と瞑想
- 主な問題:内なる知恵と肉体の死
- 色:紫(バイオレット)と白
第7チャクラは、神性と直接リンクするチャクラで、ヒーリングやチャネリングの入口になっています。上につながるためのアンテナの部分です。このチャクラが閉じてしまうと、抑うつや絶望感に囚われしまうことになります。そのため、逆に瞑想によって頭頂のチャクラを調整することでメンタルが安定します。目上の人に「上から押さえつけられる」感覚があるのは、頭頂のチャクラの不活性によるものです。

第7チャクラに関係するパワーストーンは、特殊なものが多いです。代表的例としては、モルダバイト、レピドライトがあります。
まとめ
チャクラについてざっくりまとめてみました。
チャクラは「それぞれの意味がどうこうだから」というよりも、そういうエネルギーの流れがあると理解していただくといいかと思います。
エネルギーが動いていないと停滞です。停滞すると、やがて腐ります。そうならないためには、流したり回したりする必要があるのです。
それが「やりたいことがあったらやる(第2⇒第3チャクラの流れ)」「言いたいことがあったら言う(第4(または第6)⇒第5チャクラの流れ)」ということです。これを溜め込んでしまうと、エネルギーは停滞してしまい、体の不調につながってしまいます。
チャクラの知識は、こういったエネルギーの流れの指標として使っていただくのがおすすめです。
(チャクラの知識に完全というものはほとんどありません。少しずつ理解しながら、自分で感じていくものです。奥義ですから、それほど簡単にわかるものではないのです。押さえておくべき基礎知識はGAIA BOOKSの『チャクラバイブル』がおすすめです。)
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