シナモンはインドネシア原産で、18世紀以降にオランダ人がスリランカで栽培を始めたのをきっかけに、インドなどの国々へ広まりました。インドではガラムマサラの主成分としてカレーには欠かせないスパイスの一つです。インドの紅茶チャイにも使用されます。また、古くから寺院のお香にも使用されてきました。
シナモンは、スパイシーで甘い独特な香りと、様々な効能があることから「スパイスの王様」と呼ばれています。また、日本で生薬や和のアロマとして使用する場合は、桂皮と呼ばれます。
今回は、シナモンの意味と効果をまとめていきます。
シナモンの基本データ
名前 | シナモン、Cinnamon |
和名 | ケイヒ、ニッキ |
学名 | Cinnamomum zeylanicum、 Cinnamomum verum |
科名 | クスノキ科 |
使用部位 | 葉部、樹皮 |
四大元素(五行) | 火・地(火) |
チャクラ | 第2チャクラ、第1チャクラ |
シナモンの特徴
シナモンは、スパイシーな刺激のある、甘く情熱的な香りです。日本ではニッキとして有名で、京都のお菓子「八つ橋」の香りです。他のお菓子や飲料の香り付けとしても、よく利用されています。
シナモンは古代から、魔術的な用途に使われることが多かった植物のひとつです。不死鳥フェニックスは、シナモンを含んだ薪から出た炎に飛び込んだ後、不死という能力を手に入れて復活したといわれています。シナモンには、その強力な火のエネルギーによって過去を精算する力があります。
シナモンは、自分自身のまわりのエネルギーをさっぱりとリセットする必要があるときによく選ばれる精油です。これは、過去(トラウマ、あるいは前世)を上手に切り離す必要があると言い換えることもできます。シナモンを欲する際には、大切なのは「今」であるということを思い出すことが重要です。過去の経験があったからこそ、今の自分があることにきちんと感謝し、振り返ったり、囚われたりすることなく、顔を上げて前を向いて進んでいく必要があります。
シナモンの効果
シナモンは『緊張をほぐして、心を元気づけたいとき』におすすめです。
- 下痢、消化不良を改善する
シナモンに多く含まれるオイゲノールは、消化器官への働きかけに優れていると考えられており、胃痛・吐き気・おなかの張りなど消化器系の不調全般に有効とされています 。 - 血行を促進し、体を温める
血行を促すことで内蔵を温める働きも期待されているので、血の巡りが悪いことによる慢性疲労や体のだるさを感じている方のサポートに役立ってくれます。 - 無気力な心を元気づける
刺激・高揚作用によって、心に活力を与え、気持ちを前向きにする手助けをしてくれるので、気持ちの落ち込みや無気力を改善してくれます。ストレスや精神的な疲労による神経衰弱の軽減、神経が過敏になっていることで起こる不安・心配などの軽減にも有効です。
エネルギーの特性
- やる気を蘇らせる(ポジティブシンキング)
- 冷えの改善
- 集中力の向上
- 無気力の改善
- 不必要なエネルギーの浄化(古い記憶の解放)
- トラウマの解消
シナモンの使い方
芳香浴、ハウスキーピングに使用できます。(皮膚刺激が強いため、肌への直接の使用はしないでください。)
活用例
足先の冷えに対して、以下を混ぜ合わせてフットバスにするのがおすすめです。
- シナモン1滴
- ローズマリー1滴
- レモン1滴
- 天然塩 大さじ1
これを少し熱め(42〜45度)のお湯にいれて、10〜20分くらい足湯します。 いずれも血行を促進して、末端の冷えを改善してくれる作用があります。
ブレンド例
- シナモンリーフ1滴+オレンジ1滴+レモン1滴
⇒オレンジ、レモンがシナモンの強い香りをやわらげ、空気中の殺菌作用も期待できます。 - シナモン1滴+ユーカリ1滴
⇒勉強するときに、頭をすっきりさせる爽やかな香りです。
シナモンの注意点
刺激性が高いため、使用法・使用量に十分注意してください。妊婦・授乳婦・乳幼児は使用を控えること。皮膚刺激が強いので、皮膚への使用は避けてください。
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