クラリセージは南ヨーロッパ原産で、草丈30~120mになる、2年草または多年草の草本です。
クラリセージの名前は、ラテン語の「claus(=明晰な)」に由来し、この植物が目の疾患によいことを表しています。伝統的には、クラリセージの種子から浸出液が作られ、疲れ目や目の腫れに用いられたといわれています。
今回は、クラリセージの効果と意味についてまとめていきます。
クラリセージの基本データ
名前 | クラリセージ、Clary sage |
和名 | オニサルビア |
学名 | salvia sclarea |
科名 | シソ科 |
使用部位 | 花部、葉部 |
四大元素(五行) | 地(金) |
チャクラ | 第6チャクラ、第5チャクラ |
クラリセージの特徴
クラリセージは、スパイシーなハーバル調に続いて、ほろ苦いフルーツのような甘さを感じるおだやかな香りです。女性ホルモン「エストロゲン」に似た構造の「スクラレオール」が含まれているため、特に女性のホルモンバランスを整えるのに役立ちます。
クラリセージは、「ゆるめる」がキーワードです。頑固な心を緩め、筋肉をほぐして、ポジティブな気持ちを促します。必要な人と不要な人では感じ方が異なる精油で、同じ人でも酔ったように心地よいときと、息苦しいような不快感があるときがあります。もちろん、嗅いで心地いいときに、必要だということです。
クラリセージは、現状のストレスに耐え切れず、心が沈みがちになっているときによく選ばれる精油です。クラリセージの明るく楽しさに満ち溢れたエネルギーは、ネガティブな思考パターンを癒し、ポジティブなアイデアへと導いてくれます。また、クラリセージは純粋に未来へと進む力を加速させてくれる精油です。クラリセージが気になった際には、このストレスの原因が何であるのか考え、自分のストレスに対する捉え方を確認することが必要です。
クラリセージの効果
クラリセージは『心と体の緩ませ方を忘れてしまったとき』におすすめです。
- 感情の浮き沈みを穏やかにする
副交感神経を刺激するので、さまざまなストレス、ネガティブな感情に対して効果を発揮してくれる精油です。激しい感情を鎮めて、精神を安定した状態へと導いてくれます。 - コリや痛みを緩和する
痛みと気持ちを鎮めるはたらきに加えて、筋肉弛緩作用のある成分が含まれており、緊張が原因のコリをほぐしてくれます。 - 皮脂のバランスを整え、正常化させる
ホルモンバランスを整える作用があるので、ホルモンから肌の調子も整えてくれます。
エネルギーの特性
- ストレスの解消(原因解釈の改善)
- 発想力の向上(発想の転換)
- 未来への推進力の向上
- 心に余裕を与える
クラリセージの使い方
芳香浴、沐浴、ボディトリートメント、スキンケア、ヘアケアに使用できます。
活用例
クラリセージは、自分の気分のバロメータとして使用することができます。心と体をほぐしてくれる効果がありますが、不要なときには不快に感じ、必要なときに心地よく感じる香りです。
そのため、日頃から香るようにしておけば、今の自分の状態を知ることができ、バイオリズムを知るためのヒントにすることができます。
ブレンド例
- クラリセージ1滴+ジンジャー1滴
⇒甘くあたたかい香りです。ぼーっと癒されます。 - クラリセージ1滴+ヘリクリサム1滴
⇒草の香りと花の甘みがある香りです。自然のなかにいるような、ふわふわした感じになります。
クラリセージの注意点
高濃度・長時間の使用は控えてください。妊娠中の方は使用を控えてください。集中力が著しく低下するので、飲酒前後、仕事前、運転前の使用は控えてください。乳腺炎、乳がんの方は使用を控えてください。
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