
サイプレスは、地中海沿岸地方が原産で、樹高は25-45mに成長する常緑の高木性針葉樹です。茶色の球形の実がなります。
サイプレスが薫香や薬として使われた最初の記録は、古代エジプトで柩に入れられたことがパピルスに記されています。また、古代ギリシアではサイプレスを死と永遠を支配する地下世界の神ハデス(プルート)に献上されました。それほど、聖なる植物として大切にされてきたのです。
今回は、サイプレスの意味と効果をまとめていきます。
サイプレスの基本データ
名前 | サイプレス、Cypress |
和名 | イトスギ |
学名 | Cupressus sempervirens |
科名 | ヒノキ科 |
使用部位 | 葉部、球果 |
四大元素(五行) | 地(金(水)) |
チャクラ | 第5チャクラ |
サイプレスの特徴
サイプレスは、深い森の中を思わせるような新鮮で、松のような、甘く、ほのかにシトラス調の香りです。学名の「sempervirens」は「永遠に朽ちない」の意味で、この木の神聖な側面を表しています。旧約聖書に登場する、ノアの方舟の船底はサイプレスで作られた、という説もあります。
またサイプレスは、古代から悪霊を祓って、場を浄化する神聖な樹として知られていました。古代エジプトでは王の柩や宮殿の柱、祈祷用の香料の原料にも使用されていました。他にも、邪気払いや儀式などに関連した多くの伝承が残されています。
さらにサイプレスは、のどの不快感を取り除くのに役立つ精油です。怒りなどのネガティブな感情の押さえ込みによって、のどが締め付けられる感じがしたときにも有用です。感情を和らげるとともに、のどを開放し、咳を鎮めて、言葉の発言を促してくれます。
サイプレスは、自分の意志を表現したいときによく選ばれる精油です。 自分のやりたいことや言いたいことが言葉にならないときや、次にどうするべきなのかわからなくなったときに効果があります。サイプレスを欲する際には、自分らしさとは、自分の価値観とは、自分の人生とはなにかについて考え直すことが必要です。
サイプレスの効果
サイプレスは『静かに考え、考えにスジを通したいとき』におすすめです。
- 疲れた心を癒し、呼吸を整える
心が疲れてしまったときに、背中を押すのではなく、優しく深い休息を促してくれます。意識が散漫で集中力が途切れがちなときに有効です。 - 血流を改善し、咳を鎮める
血流を促進し、むくみの改善、静脈の強化に効果があります。期間深遠などの呼吸器系のトラブルにも有効です。 - 脂性肌を予防し、フケを防止
ニキビや吹出物が気になる脂性肌には化粧水、フケにはシャンプーとして用いると効果があります。足や汗のにおいのケアにも効果的です。
エネルギーの特性
- 自分らしさを表現する(良心の呵責を手放す)
- 優先順位を明確にする(内観を促す)
- 場の浄化
- 自分らしさの再確認(心の迷いの解消)
- 言いたいことを言う(感情の安定)
サイプレスの使い方
芳香浴、ボディトリートメント、スキンケア、ヘアケアに使用できます。
活用例
植物油(ホホバオイルなど)に希釈(20mlのオイルに対して2滴くらい)して、フェイシャルマッサージに使用することで、肌を引き締め、たるみの改善が期待できます。脂性肌にも有用なので、ニキビの防止にも効果的です。
ブレンド例
- サイプレス2滴+オレンジ2滴+ジャスミン1滴
⇒私が大好きな香りです。濃厚で、女性に好まれるフローラル系の香りです。 - サイプレス2滴+ゼラニウム2滴+クラリセージ1滴
⇒爽やかでスポーティな香りです。ホルモンバランスを整え、感情の起伏を少なくします。
サイプレスの注意点
妊娠中の使用は控えてください。皮膚刺激を起こす可能性がありますので、使用量・使用法には注意してください。乳腺炎、乳がんの人は、使用に注意してください。
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