ユーカリは、オーストラリア原産で高さ100mになる常緑高木です。世界で最も高い木のひとつで、白い小さな花をつけます。そのつぼみの内部は蓋のような細胞で固く覆われていることから、ギリシア語の「eucalyptos(=しっかり蓋をした)」と名付けられたといわれています。
ユーカリには600種類以上あり、そのうち500種類以上で精油がつくられています。強い生命力と生長力をもち、他の植物の発芽や生長を阻害する成分(簡単にいえば「毒」)を分泌しているため、下草が少ないことでも有名です。コアラの主食としてもよく知られています。
ユーカリは、地中の水分を吸収して、土地を乾燥させるため、アフリカではマラリアの流行防止に植林されているそうです。
今回は、ユーカリの意味と効果をまとめていきます。
ユーカリの基本データ
名前 | ユーカリ、ユーカリプタス、ユーカリグロブルス、Eucalyptus |
和名 | ユーカリ |
学名 | Eucalyptus globulus |
科名 | フトモモ科 |
使用部位 | 葉部 |
四大元素(五行) | 風(金) |
チャクラ | 第5,4チャクラ |
ユーカリの特徴
ユーカリは、強く新鮮で、ハーブ調とミント調の両方を合わせもち、透明感のある香りです。ほのかに甘味も感じます。
ユーカリは、オーストラリアの先住民族であるアボリジニが解熱薬や傷薬として古くから利用してきた植物で、強い殺菌作用をもっています。19世紀に入ってから、メルボルン植物園の園長によって、ヨーロッパに伝えられたとされています。
ユーカリの香りは、蚊や衣服につく虫、ダニなどの虫除けにも役立ちます。ユーカリの精油を含ませた木のチップをサシェ(匂い袋)にして、クローゼットに入れておけば効果的です。
ユーカリは、大切なものを見失い、何から手をつけたらいいのかわからないときによく選ばれる精油です。ユーカリは、まず「グラウンディング」の大切さを教えてくれます。私たちは考え事をしたり、スピリチュアルな世界に憧れたり、エネルギー的に上ずってしまいがちです。しかし、まずは大地のエネルギーがあってこそということを忘れてはなりません。地に足をつけて、余分なエネルギーを解放することで、自分の進むべき道がはっきりと見えてくるでしょう。
ユーカリの効果
ユーカリは『地に足をつけて、心を活気づけたいとき』におすすめです。
- 内向的な気持ちを明るく活気づける
自分の内側にこもる気持ちを外に吐き出し、目の前を明るくしてくれるような力強さをもっています。脳の血流を促進してくれるため、気分のリセットにも有用です。眠れない夜に、気持ちの切り替えのきっかけとしても使用できます。 - 鼻づまりを緩和し、コリや筋肉痛を改善する
呼吸器系のトラブルで活躍します。抗菌作用とともに、粘液溶解作用があり、咳を鎮め、痰や鼻づまりを解消します。また、鎮痙作用があるため、コリや腰痛にも有効です。 - 肌トラブルを解消し、水虫にも効果的
肌の様々なトラブルに効果があります。抗真菌作用があるので、水虫にも使用できます。
エネルギーの特性
- エネルギーの正常化
- グラウンディング(やる気の向上)
- 意識の活性化(集中力の向上)
- 思考の切り替え
- 内観の促進(やりたいことの確認)
ユーカリの使い方
芳香浴、沐浴、ボディトリートメント、スキンケア、ヘアケア、掃除、防虫に使用できます。
活用例
風邪の予防に、マスクにユーカリを1滴つけておくと殺菌作用が期待できます。
バケツにユーカリを3滴ほどいれて拭き掃除に利用すれば、ダニ除けになります。
ブレンド例
- ユーカリ1滴+ティートリー1滴
⇒鼻を突き抜ける爽やかな香りになります。抗菌作用が強力です。 - ユーカリ1滴+カルダモン1滴
⇒明るく温かみのある香りです。体の底から、あったかいものがこみ上げてきます。
ユーカリの注意点
乳幼児、妊産婦、癇癪の患者は使用を控えてください。皮膚刺激を起こす可能性があるので、低濃度で使用してください。
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