
ジンジャーは、日本でもお馴染みで、古くからスパイスや薬草として世界中で使われている植物です。熱帯性の多年草で、草丈60~120cmになります。ハーブやアロマ、食用には主に根茎の部分が使われています。
ジンジャーの学名のZingiberは、サンスクリット語の「srngavera(=角型)」に由来するといわれています。ジンジャーの根(いわゆるスーパーでみかける土ショウガ)が鹿の角に似ていることから名付けられたそうです。
今回は、ジンジャーの効果と意味についてまとめていきます。
ジンジャーの基本データ
名前 | ジンジャー、ginger |
和名 | ショウガ |
学名 | Zingiber officinale |
科名 | ショウガ科 |
使用部位 | 根茎部 |
四大元素(五行) | 火(水(火)) |
チャクラ | 第1,3チャクラ |
ジンジャーの特徴
ジンジャーは、スパイシーで甘く、辛味と温かさのある根の香りです。食用のショウガよりも濃厚で、より甘みが際立っています。お菓子の香りづけや日本食では薬味として欠かすことのできないスパイスの代表です。
ジンジャーのぬくもりのある香りは、冷えた心を温め、体を元気づけてくれます。循環を促してくれるので、心にも体にも温める効果を発揮してくれます。
ギリシア人の医師ディオスコリデスは『治療の物質』のなかで消化の促進剤にジンジャーを推奨し、『論語』で有名な孔子も健康のためにショウガを食べることをすすめています。現在でも、吐き気や乗り物酔いなど、幅広く利用され、その薬効が認められています。
ジンジャーは、目に見えるすべての現象は繋がっていることを思い出す必要があるときによく選ばれる精油です。今、自分いる場所、取り巻かれている環境は、すべて自分で創り出した現象そのものです。あなたの意志や意図が物質として現象化したのが、今観測しているこの世界です。そのため、目の前に現れる現象一つ一つの意味をきちんと理解していくことが重要です。この現実は、過去のあなたが望み、集中し、創造した世界なのです。すべてはひとつです。ジンジャーは、すべてはひとつというエネルギーを理解するうえで最も重要な概念を教えてくれます。
ジンジャーの効果
ジンジャーは『血行のよくして、心身を整えたいとき』におすすめです。
- 情熱と冷静さのバランスをとる
ジンジャーの香りは、安定とぬくもり、そしてポジティブな精神をもたらします。スパイシーな刺激が堂々巡りの感情を、地に足がついた状態へと導いてくれます。逆に、集中しすぎて熱が上がったときには、気を下に下ろしてくれます。 - 体内の循環を促進し、痛みや炎症に効果的
血流促進作用があるため、冷えやむくみの改善に有用です。鎮痛・消炎作用があり、関節痛や筋肉痛にも使用できます。また、消化不良やガスの排出にも効果が期待できます。 - シミ・しわ予防に効果的
ジンジャーはあまりスキンケアに用いられませんが、江戸時代にはショウガの絞り汁を肌トラブルに使用していたという記録が残っています。ショウガの辛味成分がシミ・しわの改善に有用という報告もあり、低濃度で使用すれば効果が期待できます。
エネルギーの特性
- 物事は循環しているという概念
- 環境からのメッセージに対する理解を促す
- 陰陽論(太乙)的理解の促進
- 自分責めの解消
- エゴイズムの解消
- 世界のエネルギー的理解の促進
ジンジャーの使い方
芳香浴、沐浴、ボディトリートメント、スキンケア、ヘアケアに使用できます。
活用例
風邪のひきはじめや体の停滞感によるだるさを感じたときには、ジンジャーを3滴いれて足湯にします。体の循環を促進し、体温を上げてくれるので、ホコホコと不快感を取り除いてくれます。
ブレンド例
- ジンジャー1滴+オレンジ・スイート1滴
⇒甘みのある美味しそうな香りです。心がぱあっと明るく元気になります。 - ジンジャー1滴+コリアンダー1滴
⇒スパイシーで懐かしい、安心感のある香りです。ふうふつとやる気がでてきます。
ジンジャーの注意点
高濃度で皮膚刺激をおこす可能性があるので、低濃度で使用するようにしてください。
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