
ジャスミンは、常緑の直立または落花生のつる性低木で、樹高は10mになります。北インド、ペルシア、中国が原産ですが、世界中に300種類以上生息しています。現在、ジャスミン油の世界最大の供給国はエジプトといわれています。
ジャスミンは、古代から多くの地域で「愛や官能」と結び付けられてきました。例えば、ヒンドゥー教の愛の女神カーマは、ハートを射止めるためにジャスミンが塗られた弓矢を持っているとされています。また、古代ペルシャ人は宴の際に部屋にジャスミンを香らせたという記録も残っています。
今回は、ジャスミンの効果と意味についてまとめていきます。
ジャスミンの基本データ
名前 | ジャスミン、Jasmine |
和名 | 茉莉花(マツリカ) |
学名 | Jasminum officinalis |
科名 | モクセイ科 |
使用部位 | 花部 |
四大元素(五行) | -(火(水)) |
チャクラ | 第1チャクラ、第2,4,7チャクラ |
ジャスミンの特徴
ジャスミンは、温かく、甘く、濃厚なフローラルの香りです。ジャスミンティーでお馴染みの香りですが、さらにギュッと濃縮された香りです。香水の原料としても重宝されています。
ジャスミンの白い可愛らしい小さな花は、夜間に最も香りが強くなるため「夜の女王」とも呼ばれています。その複雑な香りは、200種類以上の成分からなるとされ、陰陽両極の要素を持つため心身のバランスをとるために役立つといわれています。ジャスミンは不安や落ち込みに最もよいとされる精油のひとつです。
ジャスミンは、不安や恐れで感情を素直に表現できないときによく選ばれる精油です。ジャスミンの香りは気持ちを和らげ、官能的な感情を呼び覚まします。官能的な感情とは、愛情を分かち合う感情のことでもあります。心が傷ついていたり、不安がある状態では、素直に感情を表現できず、愛情を分かち合うことができません。ジャスミンは、恐れや不安、悩みなどのネガティブな感情を和らげ、感情のバランスをとってくれます。そして心にゆとりをもち、愛情の分かち合いを促してくれます。 ジャスミンは自分の感情を整え、まわりに優しくなれるきっかけを与えてくれるのです。
ジャスミンの効果
ジャスミンは『自分を大切にして幸せを味わいたいとき』におすすめです。
- 気持ちの落ち込みや不安に効果的
心の深いところを温め、自信とエネルギーを与えてくれます。抑うつや自信喪失、気持ちの浮き沈みの激しいときに有用です。 - 筋肉のこわばりや、女性のトラブルに効果的
子宮強壮作用とホルモンバランス調整作用があるため、月経痛などの女性のトラブルに有用です。また、緊張を緩和させる効果があり、出産時などに筋肉のこわばりを緩和させる効果が期待できます。 - 乾燥肌や老化肌のケアに効果的
ボディクリームとして使用すれば、効果が期待できそうです。
エネルギーの特性
- ネガティブな感情の解消
- 愛情の分かち合い
- 感情のバランスをとる
- 創造力の向上
- 直感力の向上
- オリジナリティの促進
- 自己抑制の解放(自分の欲求の認識)
ジャスミンの使い方
芳香浴、ボディトリートメント、ボディケアに使用できます。
活用例
ジャスミンの香りは、よけいな食欲を防止するのに効果的です。
過剰な食欲を抑えたいなら、ジャスミン3滴を芳香拡散器に入れ、部屋に香らせ芳香浴を実施します。気分転換とリラックス効果により、食欲の暴走が抑えられます。
ブレンド例
- ジャスミン3滴+ベチバー1滴
⇒優しく包み込んでくれる香りです。気持ちを外に表現したいときにおすすめです。 - ジャスミン1滴+サンダルウッド1滴
⇒甘く、優しくリラックスさせてくれます。しっとり落ち着かせてくれます。
ジャスミンの注意点
妊娠中には使用を控えてください。皮膚刺激をおこす可能性があるので、注意して使用してください。
コメント