ジュニパーベリーは、樹高12mになる常緑の針葉樹で、精油は果実から抽出されます。黄色い花を咲かせ、その実は3年の間に緑から青、黒へと変化します。
ジュニパーベリーは人間が最初に利用した植物のひとつだと言われています。その芳香と殺菌作用によって、古くから、魔除けとして用いられたり、宗教儀式で焚かれたりしていました。中世では万能薬として考えられていたいう記録も残っています。また、ジンの香りづけにジュニパーベリーの実が使われることでも有名です。
今回は、ジュニパーベリーの効果と意味をまとめていきます。
ジュニパーベリーの基本データ
名前 | ジュニパーベリー、Juniper berry |
和名 | トショウジツ、ネズミサシ |
学名 | Juniperus communis |
科名 | ヒノキ科 |
使用部位 | 果実 |
四大元素(五行) | 風(水(金)) |
チャクラ | 第3チャクラ、第5,6チャクラ |
ジュニパーベリーの特徴
ジュニパーベリーは、爽やかで針葉樹らしい透明感のある香りに、苦味のある甘味を感じる香りです。ジンの香りづけに使われているので、香りを嗅ぐだけでも酔いそうな心地よさがあります。
ジュニパーベリーは、古代エジプトのパピルスにも薬として記録が残っています。また、中世ヨーロッパでは、玄関に飾りつけたり、床に撒いたり、燻蒸したりして魔除けや悪疫除けとして使用されたといわれています。さらに、ジュニパーベリーは、ジンの香りづけとして有名ですが「不老長寿の薬草」として薬草酒にも入れられているそうです。
ジュニパーベリーのスピリチュアルな意味
ジュニパーベリーのピリッとした香りは、優れた浄化作用を持ちます。モヤモヤとした心を晴らす手助けをし、魂と空間の浄化にも役立ってくれます。気持ちが沈んで、体の動きにくさを感じてしまうようなときに、ジュニパーベリーを欲する傾向があるようです。また、「不屈の精神」を象徴するアロマでもあり、耐えることや自立することを学んでいる方に好まれます。ジュニパーベリーは、失敗を恐れる不安を取り除き、意志を強くし、自信を持たせてくれます。そして、目の前の困難に立ち向かう心の強さを教えてくれるのです。
ジュニパーベリーの効果
ジュニパーベリーは『気持ちを高めて、体の滞りを解放したいとき』におすすめです。
- 弱った気持ちを取り除く
鎮痛作用や脳の血流を促進する作用があり、気持ちが疲れてしまっているとき、圧倒される気持ちの解消に有効です。ネガティブな気持ちを一掃し、ポジティブなエネルギーを与えてくれます。雑念を取り払いたいときにも、おすすめです。 - 体内の毒素の排出を促す
排泄や発汗を促す作用があるため、体内の(肉体的な)浄化にも使用することができます。抗菌作用、鎮痛作用もあり、膀胱炎などの感染症や筋肉痛の緩和にも役立ちます。また、むくみの解消にも有効です。 - 肌のうっ滞を除去して、くすみを解消する
収れん作用や抗菌作用があり、特にニキビや吹出物のケアに有用です。
エネルギーの特性
- エネルギー、肉体の浄化
- 意志力の強化(志の強化)
- 思考パターンの浄化
- ポジティブな思考(本能的な自信の促進)
- 失敗に対する不安の解消
ジュニパーベリーの使い方
芳香浴、沐浴、ボディトリートメント、スキンケア、ヘアケアに使用できます 。
活用例
公共の乗り物や人ごみによって、ネガティブな気を受けてしまう際に、ハンカチやティッシュペーパーに1~2滴つけて外出すると邪気払いになるため、おすすめです。
よどんだ部屋の空気の浄化にも有用です。
ブレンド例
- ジュニパーベリー1滴+ベルガモット1滴
⇒スッキリとした落ち着きのある香り。フローラルな香りを足すことで、邪気払いによくききます。 - ジュニパーベリー1滴+クラリセージ1滴
⇒酔いそうになる甘めの香り。目がシャキっとして、いろいろなものが見えてきそうです。
ジュニパーベリーの注意点
腎臓疾患のある方、妊娠中、授乳中の使用は避けてください。長期間の使用は注意が必要です。
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