サンダルウッドは、半寄生性の常緑高木で、9mの高さになります。小さな紫色の花を付けますが、精油が抽出されるのは樹齢30年以上の樹の心材(木部)からのみであり、非常に貴重です。
サンダルウッドは、アジア諸国の文化と宗教に、歴史的にも深い関係があり、お寺のお香の香りがサンダルウッド(白檀)であることはよく知られています。また、インドのアーユルヴェーダでも、消炎、解熱、抗感染作用が重視され、使用されます。
今回は、サンダルウッドの効果と意味をまとめていきます。
サンダルウッドの基本データ
名前 | サンダルウッド、Sandalwood |
和名 | ビャクダン(白檀) |
学名 | Santalum album |
科名 | ビャクダン科 |
使用部位 | 木部(心材) |
四大元素(五行) | 水(土(水)) |
チャクラ | 第2チャクラ、第1,7チャクラ |
サンダルウッドの特徴
サンダルウッドは、落ち着きのあるウッディ調で、甘くいつまでも色褪せない、どこか懐かしい香りです。お香として使われていることが多いので、日本人には特に仏教系のお寺などで馴染みのある香りです。樹齢30年以上の樹の心材のみを原料とするため、非常に貴重であるといわれています。
サンダルウッドは、お香として親しまれること、4000年以上の歴史があり、仏教やヒンドゥー教の儀式には欠かせない存在になっています。熱を加えなくても香りが漂うため、仏像や扇子の枠組みとして使用されることもあります。しかし、その貴重で素晴らしい香りのために、乱獲が進み、絶滅に貧しているため、現在ではインド政府の管理下に置かれています。
サンダルウッドは、一人きりになって自分の内側を見つめるための時間が必要なときによく選ばれる精油です。サンダルウッドは、視点を高めて、目の前の問題に対する解決策を見えるよう手伝ってくれます。けれども、それは外部に答えを求めるのではなく、まずは自分の内側に目を向けること、答えは自分のなかにあるということを教えてくれるという意味であり、そのためサンダルウッドは逆説的ともいわれます。サンダルウッドは、囚われてしまっている感情を一度切り離して、観察してみるというマインドフルな視点を思い出させてくれるのです。
サンダルウッドの効果
サンダルウッドは『気持ちが落ち着かず、迷いが多いとき』におすすめです。
- 緊張と興奮を鎮め、ストレスを緩和させる
忙しい毎日に、穏やかな時間をもたらしてくれます。鎮静作用があるため、緊張と興奮の緩和に有用です。グラウンディングさせ、地に足がつけるように促してくれます。 - 呼吸器と泌尿器に有効
殺菌作用と利尿作用があり、特に呼吸器系と泌尿器系のトラブルに有用です。 - 乾燥や老化肌の対策に効果的
乾燥や肌のアンチエイジングには、サンダルウッド入りの化粧水が効果的です。精神の安定作用により、ストレスによる肌への影響を防止することもできます。
エネルギーの特性
- マインドフルな視点の想起(瞑想の促進)
- 悩み事の解消
- グラウンディング
- 自信の向上
- 思考力の向上
サンダルウッドの使い方
芳香浴、沐浴、ボディトリートメント、スキンケア、ヘアケアに使用できます。
活用例
プレゼンや発表会の前に、緊張を緩和するのに使用することができます。
ティッシュペーパーかハンカチにサンダルウッドを1~2滴つけて持っておき、発表前に、軽く目を閉じて鼻から吸って、呼吸に集中します(軽い呼吸瞑想)。気持ちを落ち着けるとともに、集中力を高めてくれます。
ブレンド例
- サンダルウッド1滴+ベンゾイン1滴
⇒大人の深みのある甘い香りです。お寺を思わせる、まさに瞑想にきく香りです。 - サンダルウッド1滴+マジョラム3滴
⇒心を温めてくれる甘い香りです。ストレスの解消に効果的です。
サンダルウッドの注意点
特にありません。基本的な注意事項を守ってください。
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