ティーツリーは、オーストラリアに生息する樹高は7mほどになる小高木です。細かな小さい白い花を咲かせます。
オーストラリア先住民のアボリジニは、カヌーの材料にしたり、小屋の屋根の材料として、生活に幅広く活用していました。その薬効が科学的に注目され始めたのは、第一次世界大戦の後の話です。
ティートリーは、オーストラリアでは「家庭の万能薬」として常備されているほど、強力な抗感染作用を持つことが特徴です。
今回は、ティートリーの効果と意味についてまとめていきます。
ティートリーの基本データ
名前 | ティートリー、Tea tree |
和名 | ゴセイカユプテ |
学名 | Melaleuca alternifolia |
科名 | フトモモ科 |
使用部位 | 葉部 |
四大元素(五行) | 地(金(火)) |
チャクラ | 第4チャクラ、第5チャクラ |
ティートリーの特徴
ティートリーは、鼻通りのいい新鮮で軽やかなグリーン調の香りです。苦味を含む甘い感じもあります。もともとオーストラリアのアボリジニによって使用されており、非常に効果が高い傷薬として知られていました。第二次世界大戦後、家庭での傷薬や風邪薬として、一般にも万能薬として広まりました。
ティートリーの名前の由来は、ニュージーランドを発見した18世紀の探検家キャプテン・クックがお茶(Tea)にこの植物の葉を入れて飲んでいたためといわれています。ただし、通常お茶として使われるのはツバキ科の植物で、ティートリーとは別の種類です。
ティートリーは奥地の湿原に多くみられ、葉の採集は難しいとされています。また、深く伐りこんでもすぐたくさんの芽を出し、短い期間で生長する、たくましさをもつ植物です。
ティートリーは、人間は自然の一部であることを認識しなおす必要があるときによく選ばれる精油です。凝り固まった思考を柔軟にして、新しい流れを吹き込むためには、自然のエネルギーを取り込むことが必要です。ティートリーの香りで、人間も自然の一部であることを思い出せば、もともと人間に備わっている自然と繋がる能力を思い出し、問題解決への流れに乗ることができます。人間の作為では、自然を上回ることはできないのです。
ティートリーの効果
ティートリーは『心機一転、新しいことを始めたいとき』におすすめです。
- 外向性を高める
ティートリーの香りには鎮静作用があり、気持ちを落ち着かせて、冷静さと安心感をもたらしてくれます。爽やかな香りは、心を外に向けて解放していくエネルギーを高め、前進するためのポジティブなエネルギーを与えてくれます。 - 炎症を緩和し、感染症を予防する
気管の粘膜がもつ免疫力を強化するはたらきがあり、風邪や感染症の予防に有効です。 - キズのケア、皮膚のトラブルにも効果的
抗菌作用や創傷治癒作用があり、さまざまな皮膚のケアに役立ちます。ちょっとした肌トラブルに、さっと塗るだけで効果が期待できます。(ただし、使いすぎや濃度、精油の質に注意してください。皮膚刺激の原因となる可能性があります。)
エネルギーの特性
- 自然エネルギーとの同調(疲労回復)
- グラウンディング
- ネガティブエネルギーの解放
- 自然に対する畏敬の念の想起
- 本能を呼び覚ます
- 固定観念の解消
ティートリーの使い方
芳香浴、沐浴、ボディトリートメント、スキンケア、ヘアケアに使用できます 。
活用例
虫刺されや擦り傷、日焼け、吹出物など、肌のちょっとしたトラブルのケアに効果的です。
肌を水洗いして、清潔にしたあと、水を含ませた綿棒にティートリーを1滴ほどつけ、ポンポンと塗りつけます。殺菌作用によって、悪化を防止し、すぐにかゆみや赤みが引いていくでしょう。
ブレンド例
- ティートリー1滴+オレンジ・スイート1滴
⇒爽やかで、あたたかい香りです。気持ちを前向きに切り替えたいときに。 - ティートリー1滴+ユーカリ1滴
⇒スースーするほど爽やかな香りです。強い殺菌作用があるので、風邪のケアにおすすめです。
ティートリーの注意点
皮膚刺激を起こす可能性があるので、低濃度で使用してください。
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