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タロット、占星術の基本の考え方!西洋哲学「四大元素」の考え方

人間は世界を構成するもの(元素)について古くから論じてきた歴史があります。「陰陽五行」もそのひとつであり、古代中国から発展してきたものです。

一方で、古代ギリシャから発展してきたのが「四大元素」という考え方です。哲学者アリストテレスによってまとめられたこの考え方は、タロットや占星術などに利用され、現代でもこれを理解することで「目に見えない世界」に対する考えがより深まります。

今回は、四大元素の考え方についてまとめていきます。

四大元素の基本的理解

ギリシャ哲学では、万物流転(この世にあるすべてのものは、絶え間なく変化してとどまることがない)が重要な命題として扱われ、多くの哲学者が万物の構成要素として元素という概念を考え始めました。

有名なタレスは、万物の根源は「水」であると考えました。同様に、根源は「空気(風)」である(アナクシメネス)、「火」である(ヘラクレイトス)、「土(地)」である(クセノパネス)と考える人も出てきました。やがて、エンペドクレスがこれらの考えをまとめ「万物の根源は、火・空気(風)・水・土の4つのリゾーマタ(根)」からなるという「四元素説」を唱えたのです。

その後、アリストテレスは「四元素説」を継承し、4つのリゾーマタは相互に変換できると考えました。物質は「湿・乾」×「熱・冷」の4つの性質の組み合わせにより、「土(地)・水・火・空気(風)」のどの元素になるか決まると考えたのです。

湿・冷 → 水       乾・冷 → 地

湿・熱 → 空気(風)   乾・熱 → 火    

また、それぞれの元素には固有の場所があるとされ、「土(地)」「水」はその自然な場所である下へと引かれ、「火」「空気(風)」は自然にしておくと上へと昇るとされました。中国思想の陰陽の考え方と似ています。

現代では、この考え方を「目に見えない世界」を考えるものとして応用されていますので、簡単にまとめると、
水=冷たいもの  ⇒感情
地=形のあるもの ⇒肉体

風=見えないもの ⇒思考
火=熱いもの   ⇒情熱

という象徴として理解されています。

四大と五行の対応

「四大」と「五行」では、4と5なので対応する数が違うのですが、象徴から考えれば対応させることができます。十字五行を理解していれば、「土」を除く4つの要素から対応させられることに気がつかれることでしょう。

対応させると、

風(四大) ⇒木(五行)
火(四大) ⇒火(五行)
地(四大) ⇒金(五行)
水(四大) ⇒水(五行)

となります。「火」と「水」に関してはそのまま対応させればよく、納得のいくところです。一方で「風」と「地」がわかりにくいかと思います。

「風」は、「見えないもの」の象徴です。五行で「見えないもの」を象徴するのは、エネルギーそのものを象徴する「木」になります。そのため、「風」は「木」に対応します。

「地」は、「形のあるもの」の象徴ですから、五行では「土」ではないかと考えてしまいます。しかし、「土」というのは全体を表す要素でもあり、「地」にはその要素が含まれません。そのため、「金」のほうが妥当と考えます。また、『白雪姫』に登場する7人の小人は「地」の妖精ノームであるといわれており、彼らは「宝石」を掘り出す仕事をしています。「宝石」は五行では「金」にあたるので、ここからも「地」は「金」に対応することがわかります。

もちろん、完全に一致しているわけではなく、若干のズレはあります。しかし、同じ世界を西洋と東洋の哲学で見比べると一致する部分たくさんがあるということを理解していただけたらと思います。

四大とタロット

四大の考え方は、タロットカードのなかにも表されています。

大アルカナの最後のカード「21 世界」には、4つの角に4つの表象が描かれています。

左上:天使(風)、右上:ワシ(水)、左下:牛(地)、右下:ライオン(火)が描かれています。この「世界」のカードは、人間としての到達点を表しており、この4つの動物たちが揃うことで、この世界に必要なものがすべて揃った、完成!を表現しています。

また、小アルカナには4つのスート(要素)があり、これも四大に対応します。

左から順番に、カップ(水)、コイン(地)、ワンド(杖)(火)、ソード(剣)(風)を表しています。小アルカナは「世の中での細かい出来事(イベント、シチュエーション)」を表しているので、4つの要素に基づく出来事が世界の基本になっているということが表現されているわけです。

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