ルビーの効果と体験談【カリスマと権力の象徴(なぜ『ルビーの指環』は別れ話なのか)】

寺尾聰の名曲「ルビーの指環」のルビーです。ルビーには宝石質のものと天然石質のものがあります。歌の指環はおそらく宝石でしょうが、天然石のルビーにもそれに劣らない魅力があります。

ルビーは「勝利の石」と呼ばれ、あらゆる危険や災難から身を守り、困難に打ち克ち、勝利へと導いてくれるといわれています。ルビーの燃えるような赤色には不滅の炎が宿るとされ、健康や富を守り、満足感と深い愛情に恵まれる力を与えてくれます。恋愛成就のお守りとしてもおすすめです。 ネット上でもルビーの効果を実感されている声をたくさん見かけますが、確かに強力なパワーを実感しやすい石のひとつです。

今回は、ルビーについて効果、意味と体験談をまとめていきます。

ルビーの意味

ルビーという名前は、ラテン語の「rubeus(=赤)」に由来し、和名は「紅玉(こうぎょく)」です。名前からみても、この石の赤色が非常に印象的であることがわかります。

ルビーの特徴

ルビーは7月の誕生石で、深く鮮やかな赤色が魅力で「宝石の女王」とも呼ばれます。ルビーはコランダムという鉱物グループに属する石で、色の赤いもののことをいいます。赤色以外のものは「サファイア」と呼ばれています。

ルビーはその硬さからレコードプレーヤーの針や、腕時計などの精密機械の軸受けなどに使用されてきました。

ルビーの重要な要素は色の濃さであり、市場に出回っているルビーは加熱処理によって、赤色を引き出しているものが多いのが現状です。最高級品はミャンマーのモゴック地区で採れる「ピジョンブラッド(鳩の血)」という、深みのあるワイン色のものだとされています。

古い時代から愛されてきたルビーですが、歴史上ルビーと呼ばれていたもののなかには、ルビー以外の石も多く、例えばイギリスのロンドン塔に収められている王冠についている「ブラックプリンセスルビー」が実は「スピネル」であるということは有名なお話です。スピネルとルビーは、歴史的に混同されることが多かったそうです。

また、ルビーは1902年にフランスの化学者ベルヌーイによって、世界ではじめて人工合成法が実用化された宝石です。人工ルビーは主にレーザー素子などに使われています。

ルビーのエネルギー(効果・意味)

ルビーは、情熱的で官能的な力をもっており、古代から「勝利を呼ぶ石」「カリスマを高める石」「権力の象徴」として愛されてきた石です。そのため、非常にエネルギーの強い石であり、強壮剤のようなはたらきもあり、根源的な生命力を高めてくれる力があります。繊細な人や敏感な人には、エネルギーの刺激が強すぎる場合があります。

ルビーは、特に女性が華やかに、活発に生きていくために有用であるとされています。女性が活躍する場が広がっている現代において、とても役に立つ石のひとつです。

ルビーが高めてくれるのは、恋愛や仕事に対する積極性だけではなく、性的な高揚感や魅力も高めてくれます。また、コランダムは硬さを特徴するグループであるため、そこに属するルビーは意志力を強めたり、組織力を高めたりする効果も期待できます。人体にも同様にはたらき、体力を底上げしてくれる効果があるようです。

エネルギーの特性

  1. 勝利を呼ぶ石
  2. 情熱、積極性を高める
  3. 生命力の向上(グラウンディング)
  4. カリスマ性の向上(組織力の向上)
  5. 意志力、精神力の向上

ルビーの陰陽五行的理解

(※()内の数字は上記エネルギーの特性より参照)

ルビーは、陰陽五行では「火」の要素が強い石です。

「火」は熱いので、情熱は「火」に象徴されます。ルビーは直接的に情熱や積極性を高めます(2)。情熱や積極性は、勝負事において非常に重要です。たとえ、たくさんの人を集めても情熱がなければ負けてしまうでしょう。逆に、人数が少なくても情熱を持った人たちならば、勝つことができるかもしれません。つまり、ルビーは勝利を呼ぶ石(1)なのです。

東洋医学では「火」は心臓であり、血液を象徴します。血液は生命力の象徴でもあり、血液の力は生命力の向上に直結します(3)。また、生命力とは当然生きているということであり、見えない世界や霊的なものとは反対の意味です。そのため、生命力を高めることは、霊性やネガティブから遠ざける=グラウンディング(3)と言い換えることができます。

「火」のエネルギーは「火生土(かせいど)」の相生関係で、「土」に力を与えます。「土」とは「社会的な組織」を象徴するので、組織力のアップ(4)につながります。このとき、ルビーを持った本人は「火」のエネルギーを得て、組織を動かす存在なので、リーダー的ポジションにいてカリスマ性がアップしている(4)はずです。

また「火」は「木(思いのエネルギー)」を「土(現実)」に反映していくための架橋になるものです。思い(木)を現実(土)にしていくとき、そこに意志力や精神力(火)が必要であるということです。ルビーは「火」そのものなので、意志力や精神力の向上(5)にも効果を発揮してくれます。

ルビーの陰陽五行的理解
  • まさに「火」そのもので、「火生土(かせいど)」の効果を強く発揮する。
  • 「火」として情熱や積極性を高めて社会を動かし、カリスマ性を得る。
  • 明るく、力強いエネルギーを持つ。
持った瞬間から、パワーと自信が湧いてくる石です!

ルビーの使い方

心臓、指、くるぶしにあてます。

ルビーの体験談

『ルビーの指環』でカリスマ性アップ

ルビーは、私がカリスマ性を発揮するきっかけになった石です。カリスマ性といえば、生まれ持った才能のように感じますが、ルビーはそれを即座に引き出してくれました。

ルビーの指環を身につけたのは、たまたま「いいな」と思ったからです。カリスマ性を高めたいとは微塵も考えていませんでした。むしろ、女性としての魅力を高めてたいくらいに思っていました。

ところが、ルビーを身につけた途端に、なぜか人が私の話すことにちゃんと耳を傾けてくれることに気がつきました。これまでの私はパワーストーンを触っているだけの人で、見向きもされないことが多かったのに。

そうやってカリスマ性を高まったなかで仕事をしていくことで、自信をつけ、今ではルビーがなくても自信を持って話しができるようになりました。

カードにおけるルビーの意味

各種カードにおけるルビーの意味を比較していきます。

『CRYSTALS』by Emily Anderson

豊かさの増加
情熱
明晰夢
魂の輝き

出典:Emily Anderson『CRYSTALS』

『daily crystal inspiration』by Heather Askinosie

記載なし

出典:Heather Askinosie『daily crystal inspiration』

『CRYSTALS THE STONE DECK』by Andrew Smart

Feed your fires.(あなたの炎を育ててください。)

出典:Andrew Smart『CRYSTALS THE STONE DECK』

『THE CRYSTAL SPIRITS ORACLE』 by Colette Baron-reid

記載なし

出典: Colette Baron-reid『THE CRYSTAL SPIRITS ORACLE』

『CRYSTAL ANGELS ORACLE CARDS』 by Doreen Virtue

心を祝福する
心を癒し治すために、感情的、そしてスピリチュアルな助けを求めましょう。

出典:Doreen Virtue 『CRYSTAL ANGELS ORACLE CARDS』

(参考)寺尾聰の名曲『ルビーの指環』について

冒頭にも触れた寺尾聰の名曲『ルビーの指環』について、パワーストーンの専門家として考察していきます。

くもり硝子の向うは風の街
問わず語りの心が切ないね
枯葉ひとつの 重さもない命
あなたを失ってから
背中を丸めながら
指のリング抜きとったね
俺に返すつもりならば
捨ててくれ

出典: ルビーの指環/作詞:松本隆 作曲:寺尾聰

「くもり硝子」「枯葉」からわかるように舞台は、冬ですね。場所は後半で明らかになりますが、カフェの一角のようです。

さて、問題のルビーについては、以下にに詳しく出てきます。

そうね誕生石ならルビーなの
そんな言葉が頭に渦巻くよ
あれは八月 目映い陽の中で
誓った愛の幻
孤独が好きな俺さ
気にしないで行っていいよ
気が変わらぬうちに早く
消えてくれ

出典: ルビーの指環/作詞:松本隆 作曲:寺尾聰

あれ?ルビーって確か、7月の誕生石じゃあなかったかな?と思ったあなた!そのとおりです!

どうして8月に、7月の誕生石の話をしているのでしょうか?

私の考察はこうです。

(以下、妄想)

彼女は、誕生日プレゼントを楽しみにしていました。「何をくれるのかしら?」

しかし、男は誕生日当日になってもプレゼントをくれません。「きっと考えてくれているんだわ。」

とうとう8月になってしまいました。「まだくれないのね。。。」

ついに彼女は耐えられなくなって「そうね、誕生石ならルビーなの」と言いました。

彼女の様子からプレゼントの必要性を感じていた男は、さっそく「ルビーの指環」を買いに行きました。

(妄想、終わり)

このように考えると、彼女の心は8月の時点ですでに離れつつあったということがわかります。プレゼントをくれなかったのですから、ショックなのです。8月の「愛の幻」は、男の思い出補正できれいになっているだけと考えられます。誕生石を教えてくれたのではなく、言わなければ動いてくれない男の行動力の低さが根底にあったのではないでしょうか。

そのため、冬にはお別れすることになってしまったわけです。8月から冬まで様子見をしていたのかもしれません。

しかし、男には理由がわかりません。誕生日プレゼントくらい遅れたっていいじゃないかと思っていたのかもしれません。(個人的には、誕生日を意識しないような男だったと思います。)

くもり硝子の向こうは風の街
さめた紅茶が残ったテーブルで
襟を合わせて日暮れの人波に
紛れる貴女を見てた

そして二年の月日が流れ去り
街でベージュのコートを見かけると
指にルビーのリングを探すのさ
貴女を失ってから

出典: ルビーの指環/作詞:松本隆 作曲:寺尾聰

男の行動力の低さは、ここにも表れています。別れ話をしたあとに、紅茶が冷めるまで座っていて、彼女を眺めているだけって、なにをしてるのでしょう?放心状態で座っているのでしょうけど、切り替えろよってなりますね。マグカップに入れた熱湯が40℃を切る時間が60分くらいなので、1時間以上座っているのですから。

一方で、彼女は「ルビー」を持った人ですから、行動力と意志力、積極性が上がっているわけです。そのため、男からは気持ちが離れていくだけなのです。

すなわち、「ルビーの指環」は男からみれば「愛」の象徴であったかもしれませんが、彼女からみれば「腐れ縁」のようなものではなかったかと思うのです。

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