アンバーの効果と意味【恐竜にも通ずる古代ロマン『樹液の化石』】

アンバーは、地球の持つ生命力を象徴するパワーストーンです。およそ3000万年以上前の植物の樹液が化石化したもので、正確には鉱物ではありません。古くから装飾品として親しまれ、特に健康を司る石として大切にされていたと伝えられています。

日本では和名で「琥珀（こはく）」といい、古来より人々の生活に密接に関わってきた石で、日本の旧石器時代には既に装飾品や薬として使用されていたといわれています。

アンバーは樹液の化石であることから、インクルージョン（内包物）のバリエーションも様々で植物の葉や虫が入ったものも存在します。映画『ジュラシックパーク』では、アンバーの中に内包された蚊の体に残る血液から恐竜のDNAが採取されていました。まさに、生命の神秘や古代のロマンを感じる石です。

今回は、アンバーについての効果と意味、体験談をまとめていきます。

アンバーの特徴
アンバーのエネルギー
1. エネルギーの特性
アンバーの陰陽五行的理解
アンバーとアロマ
アンバーの使い方
アンバーの体験談
1. 『自信を持つためのお守りアンバー』
カードにおけるアンバーの意味

アンバーの特徴

アンバーはもともと有機物であるため、正確には鉱物ではありませんが、パワーストーンの業界では「石」として扱われています。アンバーは3000万年以上前の松柏類の植物の樹液が化石化したもので、古くから装飾品として利用され、神秘的な力を持つとされてパワーストーンとしても用いられてきました。古代において、マニフェステーション（現実化）の道具とされたといわれ、目的に集中して用いることで、その実現を助けてくれるといわれています。

また、数万年程度では完全に石化していないため、脆くて壊れやすく「コーパル」と呼ばれています。アンバーになるには、少なくとも数百万年はかかります。

アンバーのエネルギー

アンバーは落ち着いた明るいエネルギーを持ち、心身のエネルギーをうまく流せるようにサポートしてくれます。大地と強い結びつきがあり、持ち主のエネルギーを活性化させるというよりは、体のエネルギー的な乱れや余分なエネルギー停滞を解消する、いわばアースのような役割を果たしてくれる石です。そうすることで、エネルギーの流れを正常化させ、必要なエネルギーだけを使うことを教えてくれるのです。

また、アンバーは心身ともに不快な状態や症状のを軽減させるのに有用で、前向きに生きることに対する喜びを高めてくれる力もあります。肩に力が入ってしまうような場面で、緊張を解きほぐし、リラックスして自分本来の力を発揮することを手伝ってくれる効果もあります。

伝統を重んじる心を育てると同時に、快活でのびのびとした性質をもたらし、抑うつ傾向の改善にも有用です。ポジティブな精神状態と創造的な自己表現を促してくれます。

エネルギーの特性

エネルギーの流れの正常化
生きる喜びを高める
ストレスのよる不快な症状の軽減（緊張状態の緩和）
創造的な自己表現の促進

アンバーの陰陽五行的理解

（※（）内の数字は上記エネルギーの特性より参照）

アンバーは有機物であり、生命のエネルギーを含むことから「火」のエネルギーを持ちます。

心身のエネルギーの流れが停滞してしまう原因はさまざまですが、大きな原因として「冷え」が問題視されています。生命は、熱エネルギーを循環させることで維持されていると考えられています。東洋医学では熱がきちんと循環する体の状態のことを「頭寒足熱」といいました。「頭寒足熱」とは、自然界の熱の在り方（通常の自然界では、太陽の影響で頭のほうが熱くなり、足のほうが冷える）とは逆にすることで、熱エネルギーの循環が生じ、これが生きていることだと表現されているのです。

アンバーは構造そのものが鉱物ではなく、有機物であることが最大の特徴であり、そこに熱、すなわち「火」のエネルギーが感じられます。「火」の熱は「火生土（かせいど）」の相生ルートで、肉体（「土」）にエネルギーを与えます。このエネルギーの流れこそが正常に流れている状態なのです（１）。

「火」のエネルギーによって、肉体の活性化が起こると生きることに喜びを見出す（２）ことでしょう。生きることに気力がわかない原因の多くは、熱量の不足です。ここでの熱量とは、物理的な熱とともに、メンタル面での情熱なども含みます。

また、緊張状態にあって不快な症状が出現することもエネルギーの停滞が原因です。緊張とは本来、アドレナリンの分泌などによって、パフォーマンスを向上させるための肉体の活性化現象です。それが緊張というメンタル面の問題になってしまうということは、エネルギーがうまく流れず「木」気が亢進してしまっているような状態です。そのため、「火」であるアンバーを持つことで「木」の状態にあるエネルギーをうまく流すことができるようになり、不快な症状から解放されることが期待できるのです（３）。創造的な自己表現を行う（４）ことも「火」のエネルギーによって、「火生土」が促進されたことによって起こります。