パワーストーンに興味があれば、一度は「陰陽五行」と言葉だけでも聞いたことがあると思います。
”五行”とはいったい何でしょうか?
「陰陽五行」は東洋の哲学で、東洋医学や漢方医学の理論としても利用されている考え方です。目に見えない世界を図る”ものさし”として扱うことができるので、身体のなかのことが見えなかった時代には医学の分野で非常に有用でした。
現代でも陰陽五行は、やはり目に見えない世界、特にエネルギー的な分野における”ものさし”として活用できるといわれています。
これをパワーストーンに応用すれば、漢方のように、論理的にパワーストーンを扱うことができはずです。
今回は、_Chantik‾(チャンティ)で扱っている陰陽五行によるパワーストーンの考え方と、そのメリットについてご紹介しています。
陰陽五行とは
陰陽五行とは、一言でいえば「5つの要素(木火土金水)とその関係性(相生・相剋)で世の中のすべての説明できる」とする考え方・哲学のことです。紀元前から発達してきた哲学で、現代でも東洋医学や漢方医学の現場では理論として利用されています。
陰陽五行の考え方は、日本人の文化のなかに溶け込んでいるものも多く、例えば「土用」も陰陽五行の用語であり、その日にウナギを食べる理由も五行で説明できます。「鬼門」も風水の言葉ですが、五行に元があります。
このように日本人的な感覚にマッチしやすいことから、パワーストーンの意味を考える際にも理解しやすく、そして活用しやすい考え方になりえるのです。
象徴から理解して拡大していく
陰陽五行は、木火土金水の5つの要素に分類することから始まります。この分類する過程のことを「象徴として理解する」といいます。
例えば、ホワイトボードがあったとします。
形をみれば”四角”なので「土」と考えます。
しかし、色でみれば”白い”ので「金」です。
また、はたらき(機能)で考えれば、文字を書いて”明らかにする”ので「火」になります。
といったように、注目するものによって分類もコロコロ変わってしまうのが五行の難しいところでもありますが、慣れてくると物事の本質を理解できる考え方として身についてきます。
(なぜ、そうなるのかの理由や考え方については以下の記事を参考にしてください。)
そうやって5つの象徴に当てはめていくと、驚くほど単純にエネルギーの流れがみえるようになっていきます。
パワーストーンと五行
さて、パワーストーンを五行で考えるためには、象徴に分類にしていく必要があるわけですが、どこに・何に注目するかで象徴が変化するのは上記で説明した通りです。
パワーストーンにおいて何が最も重要であるかといえば、当然その石が持つ意味や効果です。ですから、意味や効果に注目して5つの象徴に分類していくことでパワーストーンの持つエネルギーの本質がわかってくるのです。
パワーストーンの色もヒントになりえることもありますが、色だけで考えるとしっくりこないことが多いです。特に青色は、五行では「木」に分類されますが、青い石(ラピスラズリやタンザナイト、カイヤナイトなど)は「金」のエネルギーをもっていることが多いと感じています。
また、形でみてもパワーストーンは丸玉が多いので、すべて「金」になってしまい活用できません。
五行でパワーストーンを理解する方法
考え方は以上なので、わかりやすい例を通して、パワーストーンを五行で理解する方法をみていきます。
例えば、「カーネリアン」という石があります。
カーネリアンのエネルギーを教科書で調べてみると、
可能性を広げる
豊原匠志『[最新版]天然石パワーストーン組み合わせバイブル』より引用
チャレンジ精神を高める
目的達成のサポート
怒りを抑える
恋のチャンスを増やす
セックス運を高める
生理関係のトラブル改善
創造のエネルギー
とあります。これを木火土金水のいずれに当てはまるか考えます。
「木」=思いのエネルギーです。チャレンジしていくというよりは、空想や妄想が膨らむイメージ。
「火」=やる気や情熱です。なんとなくしっくりくる部分があります。
「土」=現実世界、社会的な枠のことです。目標達成して、成功することは含まれますが、サポートではなく完了のイメージです。
「金」=結果を出したり、次に向かうための試練です。関係なさそうです。
「水」=直観や霊的なものを含みます。関係なさそうです。
と、ここまで考えれば「どうやらカーネリアンは「火」になりそうだぞ」と理解できるかと思います。そこで残りの意味を解釈を拡大などしながら、論理的に説明していけば完成です。
五行でパワーストーンを理解するメリット
パワーストーンを五行で理解することのメリットは大きく3つあります。
エネルギーの流れがみえる
パワーストーンを五行で理解していけば、エネルギーを本質的にみていくことにつながります。本質を理解していけば、流れがみえてきます。
例えば、カーネリアンでは「怒りを抑える」と書かれていますが、理由はわかりません。しかし、カーネリアンが「火」のエネルギーを持つことがわかり、怒り=「木」であることに気がつけば、「木生火」の相生ルートとして「怒り」が解消されていくことが理解できます。
細かい意味や効果を暗記しなくていい
パワーストーンで難しいのは、細かい意味や効果を暗記するということです。教科書によっても異なるたくさんの意味を覚える作業は、いくら石が好きでもうんざりします。五行で本質を掴んでおけば、このストレスから解消されます。
例えば、カーネリアンは「火」です。ですので、「火」が象徴する「やる気」や「情熱」を高めることは自然と理解できるのです。情熱があれば「恋のチャンスは増える」し、「想像力の高まり」ます。
使い方の理由がわかり、幅が広がる
五行でパワーストーンの本質を理解していくと、使い方も自然と理解できます。
例えば、カーネリアンでは「玄関にカーネリアンを置くと、防御効果を促し、富を呼び込みます。」とあります。これだけではよくわかりませんが、カーネリアンが「火」であることを知っていれば、「火」は太陽の象徴でもあるので、邪気払いになる、防御効果を発揮してくれることが理解されるのです。
五行とパワーストーンのまとめ
陰陽五行でパワーストーンを理解する方法をご紹介しました。
文章にすると小難しく感じてしまいますが、実はそれほど難しいものではありません。日本なら誰しも持っている感覚を言語化するようなものです。
神戸『_Chantik‾』では、陰陽五行に基づくパワーストーンの理解によって、天然石のご提案をさせていただいております。五行での石の解説を「パワーストーン辞典」としてまとめていますので、ぜひご覧ください。
陰陽五行をもっと詳しく知りたい方は、こちらのページに詳しく解説しています。
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