スピリチュアルやエネルギーワークの基礎の基礎となる「グラウンディング」。目に見えないエネルギーを扱うためには、まず最初に取り組むべきことです。
しかし、現状に生きづらさを感じて、エネルギーワークを実施しているのに、グラウンディングができていないために、体に不調が出ているというケースがよくあります。多くのスピリチュアル好きの方は、宇宙や高次の存在と繋がりたくて、グラウディングどころか浮き足立ってしまっていることもあります。
物事には順序があるため、グラウンディングなしに高次や宇宙とつながることはあり得ないのです。
今回は、ちゃんとしたグラウンディングができるように基本的なやり方や注意点をまとめてみました。
グラウンディングの陰陽五行的理解
グラウンディングを陰陽五行で説明すると、「木剋土(もっこくど)」の相剋ルートの達成と表現できます。
陰陽五行で「木」とは想念エネルギーを象徴します。目に見えないものやエネルギーのものを「木」と表現するため、スピリチュアル関係のことも基本的には「木」です。「木」は、上へ上へとに伸び上がるエネルギーのことなので、そのままだと風船のようにどこかに飛んで行ってしまいます。この状態を東洋医学では「木気亢進(もっきこうしん)」といい、頭に気がのぼっているといいます。表現を変えれば、グラウンディングできていない状態であり、ふわふわしたり、グラグラしたり、地に足のつかない状態のことです。
この「木」に対して、エネルギーを下へ下へと下げようとするのが「土」です。「土」は現実世界や物質世界の象徴です。「土」は現実の枠を表しているので、ここにはまりすぎるとしんどくなってしまったり、気持ちが重たくなったりしてしまいます。現実的なことばかり言われると疲れてしまうということです。
ですから、「木」と「土」をうまくつなげて、バランスをとることが重要なのです。特にスピリチュアルが好きな人は、思考や想像の世界が好きな傾向があり、一般に「木」のエネルギーが高い傾向があります。そのため、「土」のエネルギーを高めてバランスをとってあげることが大切であり、それがグラウンディングということなのです。

グラウンディングの基本的なやり方
まずは、グラウンディングの基本的なやり方からです。他にも方法はありますが、グラウンディングは足を意識することが重要なので、最初はこの方法をおすすめしています。
① 楽な姿勢でイスに座り、床に両方の足裏全体をつけます (目は軽くつぶるか、半目くらいにします)。足が床につかない場合は、下にクッションなどを敷いてください。体の都合で床に足を床に付けるのが不可能な場合は、そのイメージを描きます。(慣れてきたら立ったままでも実施可能です。)
② 3回深呼吸をして、息を吐くたびに心身の緊張を外に出します。それから普通の呼吸に戻ります。
③ 足裏から地面へと根が伸びていくところをイメージします。その根が地殻へと深く潜り込み、地球の中心(マントル)まで伸びていく音を聞き、その光景を思い浮かべます。根は伸びながら枝分かれしていき、それとともに地球のエネルギーと堅固な重量感にあなたを結びつけます。
④ 次に、地球のエネルギーが根から自分の足へと送り込まれた白い光で全身が満たされていくさまをイメージします。全身が光でみなぎるまで、息を吸うたびにエネルギーが流れ込むところを思い描きます。

グラウンディングの効果
グラウンディングは、英語の「grounding(接地する)」です。「ground(地面)」+「-ing(する)」に由来しています。
すなわち、グラウンディングするということは、「地に足をつける」こと。そしてそうすることで、自分と地球をしっかりと繋げ、今、地球に生きる私にアクセスするということです。
グラウンディングの効果を箇条書きにすると、
- 今ここに生きることに集中できる。
- どっしりと構え、安心感が持てる。
- 自らの足で行動する力が身につく。
- 他人の意見に振り回されない。
となります。
スピリチュアルに触れると、宇宙やハイヤーセルフ、素晴らしい未来、あるいは前世などに繋がろうとして、「今、ここ」という現実感覚を失ってしまいます。だからこそ、グラウンディングすることが重要になるのです。
また、パワーストーンではグラウンディング=魔除けと考えます。大地と繋がりを強化することで自分の軸を確立し、邪なる存在や間違った直感などから影響されるのを防ぐことができるからです。
※グラウンディングにおすすめの天然石一覧はこちらで紹介しています。
グラウンディングの確認
グラウンディングができているか確認するには、まず自分の足の感覚を確認してください。グラウンディングの前後で比較して、「足がしっかりした」「なんとなく歩きやすい」「足裏の感覚がわかる」など足に意識が向いていることが確認できれば、ちゃんとグラウンディングできています。
パートナーがいる場合は、グラウンディングした後、軽く押してもらってぐらつくかどうか試してみてください。グラウンディングができていれば、足で地面を掴んでいるような、ぐらつきがずいぶん少ないことに気がつくはずです。
グラウンディングを強化するコツ
基本的なグラウンディングはできるけれど、さらに強化したいという場合におすすめの方法です。スピリチュアルなことに触れる機会が多い方は、実行していただくと体がしんどくなったり、気分が落ち込んだりすることが減るかもしれません。
① 園芸、農作業
土に触れることで大地との繋がりを強化します。プランターや植木鉢などでも土に触れられれば、グラウンディングに繋がります。(ただし、土用の時には土(ど)の気が強くなりすぎるので、触らないこと。)
② 動物と触れ合う
動物は人間よりも「今、ここ」の感覚を持っているので、そのエネルギーに触れることで「今、ここ」を思い出すことができます。
③ 自然に触れる
自然の偉大さを感じ、地球に対して感謝や畏敬の気持ちが湧いたら、グラウンディングに繋がります。ストレス発散のためにも、現代人におすすめの方法です。
④ パワーストーン(クリスタル・天然石)を身に付ける
パワーストーンは、もともと地球が生み出した鉱物です。パワーストーンの意味はともかく、それに親しむことで地球に対して感謝の念がふつふつと湧き上がってきます。グラウンディング目的なら、黒い石がおすすめです。
⑤ 浄化する
グラウンディングが不十分な状態で、邪気などに長期間晒されていた場合、最初に浄化をしなければグラウンディングどころではないということがあります。身体にこびりついたモノの浄化には、岩塩を入れて入浴することをおすすめです。詳しい入浴方法はこちらで紹介しています。
まとめ
常にスピリチュアルな情報に触れたり、エネルギーワークを実施したりする場合、グラウンディングが甘くなってしまうことがあります。スピリチュアルの話をしているとふわふわする感じがするというのがそうです。
高次の存在と繋がろうとすることは、グラウンディングと反対の作用であるため、グラウンディングを忘れてしまうことが多いのです。しかし、グラウンディングしておかなければスピリチュアルな能力も限界がありますし、グラウンディングしているかこそ純粋な直感を得たりすることもできるのです。上と繋がりたいのなら、まずグラウンディングして、そこから順番に積み上げていくという感覚が大切です。
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